Gallery COMMON|マシュー・ブラントによる日本初の個展が4月6日より開催
アメリカ人アーティスト、マシュー・ブラントによる日本初の個展「little puddles」(小さな水たまりたち)が、Gallery COMMONにて4月6日(土)から5月5日(日)まで開催される。
ブラントは予想だにしない素材や技法を取り入れた実験的な写真作品を提示し、写真とは「光沢紙に整然とイメージが印刷されたものである」という固定観念を覆すアーティスト。例えば、「Lakes and Reservoirs」シリーズでは湖の写真をその湖の水を使って現像し、「Wai’anae」シリーズではハワイの風景が写った写真を地中に埋め、自然に起きる浸食によって島の痕跡を刻み込んでいる。
今回の展示では複数のシリーズから作品がピックアップされる。大型印刷機のクリーニングに使用されるブランケットを使用した「Heidelberg Blankets」シリーズからは、4点の作品が展示されるほか、印刷技術の限界に挑戦した「Rooms」シリーズや、写真に銀液を垂らす技法を用いた「Silver」シリーズ、カリフォルニアの森林火災で焼けた木を顔料として使用した「Carbon」シリーズ、写真の撮影場所で採集した砂によってシルクスクリーン「印刷」を行った「Joshua Tree」シリーズなどの作品が展示される。
マシュー・ブラント プロフィール:
1982年ロサンゼルス生まれ。クーパー・ユニオンで美術学士号を取得後、UCLAで美術修士号を取得。現在もロサンゼルスを拠点に活動。湖の水や岩、グミやコカインなど、思いもよらない素材を写真の現像に使用し、手間のかかる写真の制作方法を試みている。写真で現れるイメージを制作に使用する素材と結びつけており、その過程で社会問題や環境問題を探求している。ニューアーク美術館、コロンバス美術館、ヴァージニア現代美術館、SCAD美術館(サバンナ)で個展を開催。メトロポリタン美術館(ニューヨーク)、ナショナル・ギャラリー・オブ・アート(ワシントンDC)、J・ポール・ゲティ美術館(ロサンゼルス)、グッゲンハイム・コレクション(ニューヨーク)、ブルックリン美術館(ニューヨーク)、ニュー・サウス・ウェールズ州立美術館(シドニー、オーストラリア)、ロサンゼルス・カウンティ美術館、ハマー美術館(ロサンゼルス)などのパーマネント・コレクションに作品が収蔵されている。
Matthew Brandt「little puddles」
会期:2024年4月6日(土)〜5月5日(日)
会場:Gallery COMMON
住所:東京都渋谷区神宮前5-39-6 B1F
オープニングレセプション:2024年4月5日(金)19:00-21:00
時間:12:00〜19:00 (水〜日) ※月、火 休廊
電話:03-6427-3827
WEB:www.gallerycommon.com