gallery UG Tennoz|野原邦彦 個展「SHABON」を9月9日より開催

gallery UG Tennozでは、9月9日(火)から27日(土)の期間、野原邦彦 個展「SHABON」を開催する。
広島市立大学大学院芸術学研究科彫刻専攻を修了後、2010年よりgallery UG専属アーティストとして、国内外で精力的に活動している、野原邦彦。
一貫して「心地よい瞬間」をテーマに制作を続け、本展では新作シリーズ「SHABON」を中心に発表。泡(しゃぼん)と盆栽という一見無関係なモチーフを融合することで、観る者の感覚に揺らぎをもたらす独自の世界を構築する。
木から彫り出す作品は、制作過程で生じるヒビ割れをそのまま残したダイナミックでラフな質感を持ちながら、泡や頬の丸みを思わせる柔らかなシルエットを併せ持つ。そのフォルムには、自身の子どもとの日常生活の記憶が反映され、個人的な体験が普遍的な「心地よい瞬間」へと昇華されている。
また、作品に繰り返し登場する「水中メガネをかけた人物像」は、「匿名性」の象徴として観る者に自身の記憶や感情を投影する余地を与え、「ふとした幸せな記憶」を呼び起こし、内面を探求することが促される。この「匿名性」のテーマは、現代社会における多様性や包摂性といった価値観とも呼応し、これもまた新たな視点をもたらす。



24.5×27×27 cm
FRP
2025

13.5×14.5×14.8 cm
FRP
2025
野原邦彦 個展「SHABON」
会期:2025年9月9日(火)~ 9月27日(土)
会場:gallery UG Tennoz
住所:東京都品川区東品川1-32-8 TERRADA ART COMPLEX 2 2F
時間:11:30~18:30 ※日・月休廊(ただし9月14日・15日は開廊)
WEB:https://gallery-ug.com/exhibitions/nohara_shabon_2025/