GOCA by Garde|川人綾 個展「Grids of Perception」大阪・関西万博迎賓館作品に続く個展がニューヨークで開催

木製パネルにアクリル
撮影:大島拓也 (Northern Studio)
インテリアデザイン、コンサルティング、コーディネーションのトータルサービスをグローバルに展開する株式会社GARDEが手掛けるニューヨークのアートギャラリー「GOCA by Garde」では、9月4日(木)から10月25日(土)の期間、川人綾 個展「Grids of Perception」を開催する。
グリッド状の絵画のなかに「制御とズレ」というテーマを独自の視点で表現するアーティスト、川人綾(かわとあや)。京都で染織を学んだ経験と、神経科学者である父の影響を背景に、視覚と認知の関係に着目。緻密な手作業から必然的に生じる微細な“ズレ”を美として捉え、グリッド構造と鮮やかな色彩を重ねた絵画作品を制作する。
川人の作品は、錯視効果と幾重にも塗り重ねられた色彩によって、鑑賞者に穏やかなめまいのような感覚を呼び起こし、触覚的で温かみのある幾何学抽象の新たな表現領域を切り拓く。日本の伝統的な染織技法に影響を受けた手仕事と、神経科学的視点を融合させたその制作プロセスは、工芸・科学・芸術を横断するユニークなアプローチとして高い評価を得ている。
2025年大阪・関西万博の迎賓館に設置された大規模タペストリー・プロジェクトのデザインディレクターを務めるなど、国内外で注目を集める。シャネルによる作品コレクションや、ロンシャンからのコミッションワークも手がけ、東京・銀座の「ロンシャン ラ メゾン銀座」や、オーストリア・ウィーンの「ロンシャン ウィーン」では壁面の一部を彩るダイナミックな展示が常設されるなど、活躍の場を広げる。
本展では新作ペインティングを含む約20点、大阪・関西万博で発表した大規模タペストリーの試作品を展示。

木製パネルにアクリル
撮影:大島拓也 (Northern Studio)

2025年 大阪・関西万博 迎賓館(ダイニングルーム)
制作・協賛:川島織物セルコン
撮影:守屋友樹

川人綾 個展「Grids of Perception」
会期:2025年9月4日(木)~ 10月25日(土)
会場:GOCA by Garde
住所:515 W 23rd St, New York, NY 10011
時間:10:00~18:00 ※月曜休廊
WEB:https://www.goca.gallery/