KIJIMA TAKAYUKI|創設10周年を迎えた「キジマ タカユキ」。10ブランドとのコラボレーションを10ヶ月連続でローンチ。共鳴する作り手たちとの創作を通した対話
Photo: ©︎KIJIMA TAKAYUKI
2023年9月にブランド創設10周年を迎えた「キジマ タカユキ」。それを記念した「Thanks and then」が9月16日よりローンチされる。約30年間に渡り、帽子と向き合ってきた木島隆幸。今回の10周年企画では、「キジマ タカユキ」と縁の深い10ブランドと10ヶ月連続でコラボレーションアイテムをリリース。第1弾では「アンダーカバー」と共作したグラフィックTシャツ、第2弾では「タカヒロミヤシタザソロイスト.」と共作したシルクプリントスカーフがそれぞれ登場する。
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前ブランド「クール」から2013年9月に独立し、「キジマ タカユキ」に改名して10年。それ以前に師である故・平田暁夫氏のアトリエから独立したのは1995年。そこから数えると30年以上帽子と向き合ってきたことになる。「数えると確かに長い月日が経っていますが、ここまで継続して創作と向き合うことができたのは、手に取ってくれるお客様、取引先の方々、そしてアトリエのスタッフたちのお陰だと思っています。ここはまだ通過点で、この先を見据えた動きも考えています」と木島は語る。まずは「アンダーカバー」と「タカヒロミヤシタザソロイスト.」とのコラボレーションアイテムが発表された。
Photo: ©︎KIJIMA TAKAYUKI
「アンダーカバー」と「キジマ タカユキ」のコラボレーションハットがコラージュされたグラフィックTシャツ。グラフィックはデザイナー、高橋 盾がこの協業のために制作。コラボレーションしてきた数あるブランドの中で、最もその関係性の歴史が深く、それは1990年後半の「アンダーカバー」が東京コレクションに参加していた頃から始まる。木島としても思い入れが強く、10周年のトップバッターを担うに至った。
ヒュージ・スカーフとメタルバッジの特別なボックス仕様となっている「タカヒロミヤシタザソロイスト.」と「キジマ タカユキ」の協業。88cm x 88cmのスカーフにはデッドストックのシルクツイルを採用し、宮下貴裕が今回のコラボレーションのために、「キジマ タカユキ」のロゴマークを散りばめたグラフィックを作成。スカーフと合わせて「キジマ タカユキ」のロゴマーク入りメタルバッジがS、Mサイズの2種同封される。この話があった際、製作期間としてかなりタイトであったそうだが、宮下は二つ返事で快諾。デビュー期より大切に作り続けてきたスカーフを今回の協業のアイテムとしている。
Photo: ©︎KIJIMA TAKAYUKI
創作に纏わる意識や心情と共鳴し帽子というカタチに向かう
「これまでいくつものブランドの帽子を作らせて頂きました。その共通点はただ一つ、そのブランドの創作やデザイナーの思いを共鳴できるかどうか、です。実は各デザイナーと創作に纏わる対話は少ないもの。言葉は最低限であっても、相手の創作意識は伝わってきますし、僕の思いを汲み取ってくれる。だから長年一緒に創作できるのです」と木島は語る。確かに、木島本人は口数が多いデザイナーではない。それは今回のコラボレーションに参加するデザイナーも然りであるが、言葉は少なくとも創作という言葉を通して対話を繰り返す。10年という月日が経とうとも、それはこの先も変わらないだろう。
詳細は以下より
KIJIMA TAKAYUKI 10th anniversary「Thanks and then」