Moleskine|クリエイティビティは世界を変えられるか? – 世界各国のアーティストによるノートブックを使ったアートが大集結、世界巡回展「Detour」が日本上陸

「Detour」は、Moleskine Foundation(モレスキン財団)が所蔵する1,600冊を超えるノートブックアートの中から、その土地の文脈に合わせて厳選された作品を展示する世界巡回展として開催されている。これまでにロンドン、上海、パリ、ニューヨーク、ミラノを巡り、大阪・関西万博と東京にもやってくる。
モレスキンノートブックというシンプルなツールを通じて、個々のクリエイティビティを引き出し、個人や社会に変化をもたらす力を提示する。「紙に書く」という、ごく日常的でありながら本質的な行為には、自己と向き合い、思考を深め、社会とつながるための創造的可能性が秘められる。
展示されるノートブックは、世界的に著名なアーティスト、建築家、映画監督、デザイナー、ミュージシャン、作家に加え、世界各地の学生や文化団体、若手クリエイターから寄贈されたもので、多様な視点と表現がひとつの空間に集結。描く、切り取る、解体する、再構築するといった創作のプロセスを経て、ときには彫刻のような立体作品へと変化し、唯一無二のアートピースとして新たな命が吹き込まれている。
建築家の伊東豊雄、映画監督のスパイク・ジョーンズ、デザイナーのロン・アラッド、三つ星シェフのハインツ・ベックをはじめとする各界のクリエイターが参加。彼らは「Creativity for Social Change(クリエイティビティによる社会変革)」というモレスキン財団の理念に共鳴し、多様な若者たちの創造性と多角的思考を育む教育プログラムの趣旨に賛同、自らの作品を寄贈している。

7月31日(木)から 8月23日(土)までの期間、大阪・関西万博イタリア館にて開催する「Detour Osaka」では、イタリアと日本のクリエイターに焦点を当てつつ、世界各国のアーティスト含め68名による作品を展示。日本からは伊東豊雄、隈研吾、佐藤オオキ、妹島和世、ホンマタカシらが参加し、イタリアからはマッシミリアーノ・フクサス、フラヴィオ・アルバネーゼ、ジュリオ・ヤケッティらの作品が一堂に会する。
大阪での開催を記念し、関西に縁のあるアーティスト、塩田千春(パフォーマンス/インスタレーション)、コシノジュンコ(デザイナー)、VERDY(グラフィックアーティスト)、MuSuHi(アーティスト)、松崎陸(京藍染師)も展示に加わる。また、大阪・関西万博に作品を出展している蜷川実花(写真家/映画監督/現代美術家)も本展に参加。

9月10日(水)から23日(火)まで、東京・六本木の21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3にて開催される「Detour Tokyo」では、キュレーターとして長谷川祐子とSKAC (SKWAT KAMEARI ART CENTRE)を迎え、ジャンルを超えて多数の日本人アーティストが参加する予定だ。
「Detour Osaka」
会期:2025年7月31日(木)~8月23日(土)
会場:大阪・関西万博 イタリア館
住所:大阪府大阪市此花区夢洲東1丁目
時間:9:00~22:00
「Detour Tokyo」
会期:2025年9月10日(水)~9月23日(火)
会場:21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3
住所:東京都港区赤坂9-7-6 東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン
時間:10:00~19:00