Patrick Dickinson|日英合作映画「コットンテール」がローマ国際映画祭、最優秀初長編作品受賞
タレント兼俳優であり、文筆家や画家としても多彩に活躍するリリー・フランキーを主演に迎え、木村多江、錦戸亮、高梨臨など、豪華キャストを迎えて制作された映画「COTTONTAIL(原題)」。イギリス出身のディキンソン監督がメガホンを取り、日本とイギリスの二つの国をまたがる話として、日英双方のスタッフを交えて合作された。そんな本作が、今年10月18日から29日まで開催されたローマ国際映画祭にて「最優秀初長編作品賞」を受賞。会場のレッドカーペットには、監督とともに主演を務めたリリー・フランキーが登場し、地元のローマ市民や各国のファン、マスコミから熱いコールを浴びた。
リリー・フランキーは「パトリックというイギリス人監督が撮った、日本人家族の物語がローマの方々に熱く迎えられたこと、『コットンテール』という作品が国を超えていく瞬間を目の当たりにするという素晴らしい経験ができました。」と語っている。
主人公の兼三郎が、妻・明子の葬式で疎遠になっていた一人息子の慧(トシ)とその妻であるさつき、孫のエミに再会することから始まるこの物語。絵本シリーズ「ピーターラビットのおはなし」のゆかりの地であるイギリスのウィンダミア湖に散骨してほしいという、妻の最後の願いを叶えるため、慧一家とともにイギリスに向かう兼三郎。しかし心を開き合えない兼三郎と慧は、現地で衝突してしまう。一人になってしまった兼三郎が出会った現地の親子との交流、そしてそこから変化していく兼三郎と慧の関係性が織りなすストーリー展開が興味を引く。
日本への留学経験もあるというパトリック・ディキンソン監督。その際に国内に素晴らしいスタッフとキャストがいることを知ったこと、そしてインターナショナルな作品の方が面白くなると考えたことが、この作品を撮るに至ったきっかけとなったという。日英合作であるからこそ魅せられる、日本の家族のカタチに注目して観たい作品だ。邦題は「コットンテール」に決定し、2024年3月1日(金)に新宿ピカデリーほか全国公開される。
『COTTONTAIL』
出演:リリー・フランキー 錦戸亮 木村多江 高梨臨 イーファ・ハインズ / キアラン・ハインズ
監督・脚本:パトリック・ディキンソン
製作プロダクション:マグノリア・マエ・フィルムズ、オフィス・シロウズ
製作総指揮:ガブリエル・タナ
プロデューサー:押田興将、キャロリン・マークス・ブラックウッド、エレーヌ・テオドリー
配給:ロングライド
2023年/イギリス・日本/日本語・英語/シネマスコープ/カラー
原題:COTTONTAIL
©️2023 Magnolia Mae/ Office Shirous
公式サイトURL:https://longride.jp/cottontail