PRADA|Prada Possible Conversations about ‘SEA BEYOND’ AT PRADA AOYAMA TOKYO 2024.12.11
Photo: Courtesy of PRADA
2024年12月11日ミラノ、東京 。
プラダ青山店・エピセンターにて、2019年よりプラダ・グループとユネスコの政府間海洋学委員会(IOC)が持続可能性と海洋保護に対する意識向上を目指して協働で進めている教育プログラム「SEA BEYOND」をテーマとした「Prada Possible Conversations」トークイベントが開催された。「Prada Possible Conversations」は、世界中の思想、文化、科学、ファッション領域におけるオピニオンリーダーたちが集結し、各地のプラダ・エピセンターで行われるトークイベントシリーズ。トークには、「PRADA」の世界の多元性と多層的な情熱が反映されている。
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「SEA BEYOND」はプラダ・グループがユネスコの政府間海洋学委員会(UNESCO-IOC)と協力して2019年から実施しているプロジェクト。持続可能性と海洋保全に対する意識向上を目指し、若年世代を対象とした一連の研修イニシアチブを通じて、グローバルな海洋教育の発展に寄与している。この教育プログラムでは、発足以来、世界中の35,000人以上の学生と海洋リテラシーの原則を共有し、2021年には子供たちとラグーンの生態系とのつながりを生み出すことを目的とした「ラグーン幼稚園」プロジェクト(ヴェネツィアの未就学児を対象とした野外教育アクティビティ)が開始された。軸足は教育に置きながら、昨今は海洋に関する科学的研究の普及と人道的プロジェクトの支援という2つの新たな分野にも活動を広げている。2023年7月時点で、プラダのRe-Nylonコレクションの収益の1%を「SEA BEYOND」の支援に充てている。
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プラダ・グループは、「SEA BEYOND」の枠組みの中で、VRを使った学習コンテンツや、よりサステナブルな生活を送るために国連が選定した公式プラットフォーム「AWorld」アプリを通じて、世界中で14,000人を超える従業員に海洋リテラシーの原則に関する研修を実施。
今回の「Prada Possible Conversations」は、5月にニューヨークのプラダ ブロードウェイ・エピセンターで行われた前回に引き続き、再びエミー賞ノミネートの経歴を持つ環境写真家、アーティストのエンツォ・バラッコとユネスコ-IOC シニア プログラム オフィサーのフランチェスカ・サントロが登壇し、さらに海洋エコシステムの理解と保護促進を目的とする組織、全米海洋教育者協会(NMEA)を代表してメーガン・マレロとジョアンナ・フィリッポフも参加。4名の専門家は、取り組みに参加するよう参加者を鼓舞することを最終目標として、 海洋保護と環境管理の緊急性について、また知識の普及と意識向上において科学の助けとなりうるアートと文化の有益性について意見を出し合った。
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プラダ・グループCSR担当責任者のロレンツォ・ベルテッリは「多様なオーディエンスにリーチし、より大きなインパクトを起こすことを願って、ニューヨークと東京の2回にわたって「SEA BEYOND」をテ ーマとした「Prada Possible Conversations」を開催しました。アートフォトは、知識を深め、変化を導き実現するためのパワフルなツールのひとつだと信じているため、トークイベントではエンツォが撮影したインパクトのある環境写真の展示も併せて行いました」と語っている。
「Prada Possible Conversations」と併せて、イベント中に紹介されたエンツォの最新書籍『The Blue on Fire, Hawai’i』から抜粋した、ハワイ撮影旅行の写真展のオープニングも開催。当書籍はハワイの島々の美しさと脆さを同時に捉え、この地の生物多様性の意識向上に貢献する写真集です。序文はロレンツォが執筆している。
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これまでの環境保護への取り組みが評価されSEA BEYONDer(プラダ・グループとユネスコ IOC が「SEA BEYOND 」のメッセージを普及することを助ける、影響力あるリーダー)に任命されたエンツォは、アートフォトの持つ即時性が知識の普及において重要であることを強調し「私の作品が、我々の海に恩返しして海を愛しな おす時が来たことを思い出させるきっかけとなることを願っています。私たちは皆、海のいきものなのです。ただそれを忘れているだけです」とも。
フランチェスカは次のように語っている。「すべての写真には物語 があり、海にはまだまだ語られるべき無数のストーリーがあります。美しくも壊れやすい環境をとらえたこれらの視覚的なナラティブは、未来に向けてより持続可能な方法を取り入れるよう私たちに有意義な変化を促すことで、海洋リテラシーにおいて重要な役割を果たしています」。
イベントではさらに、プラダ・グループがサポートする「SEA BEYOND」の枠組みの一環として、私たちのかけがえのない海 を守る次世代の担い手を育成する教育イニシアチブの支援を発表。
ニューヨーク州、コネチカット州、ニュージャージー州の16の学校を「Blue School」(海洋リテラシーと海洋学習をカリキュラムに取り入れ、学生を活動プロジェクトに関与させる教育機関)にしたNMEAとの初の協働プロジェクトに続き、ハワイの10校が加わり、同じ恩恵を受けることになる。
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ジョアンナも「ハワイのブルースクール構想は、この地に根差した没入型体験とプロジェクトを通じて、生徒たちと海との ‘pilina’ (絆)、そして‘kūleana’(責任感)を強化するでしょう。「SEA BEYOND」の支援は、ハワイ独自の生物多様性と豊かな文化遺産を称えながら、生徒たちの海洋リテラシーを高めることを可能にします」と語っている。
日本では、著名な魚類学者であるさかなクンがキャプテンを務め、子どもたちや若い世代に海の大切さを伝える活動を行っている「SD BlueEarth・青い地球を育む会」をプラダ・グループが支援。この寄付により、さかなクンのチームは、東京湾の海洋生態系に関する子供向けの授業やワークショップを実施する予定。
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Tel: 0120.45.1913