SAUNTER Magazine|「サウンターマガジン」第6号発行。世界自然遺産30周年を迎えた屋久島の今をドキュメント

SAUNTER Magazine|コンセプチュアルなテーマを掲げ、旅の本質を掘り下げ、多角的に特集する「サウンターマガジン」。最新第6号は世界自然遺産30周年を迎えた屋久島を特集

「SAUNTER Magazine」Vol.6 Limited Edition COVER Photo: RIKIYA NAKAMURA

屋久島に拠点を置く出版社のキルティ株式会社は、出版レーベルであるキルティブックスから刊行するインディペンデントマガジン「SAUNTER Magazine(以下、サウンターマガジン)」の第6号を9月23日に発行。1993年12月に日本初の世界自然遺産に認定された屋久島。今号では、2023年12月を以って30周年を迎えることを記念し、「屋久島の現在」を特集されている。また、そのメーン企画で、Chari Chari名義での活動で知られるDJ兼音楽家の井上薫の屋久島でのフィールドレコーディングを下地にしたオリジナルアルバム「Dedicated to the Island」を制作。限定版はCD限定版付、通常版はストリーミング配信へのリンク付という形態で販売中となっている。

井上薫は、2003年にDJ KENSEI、GoRo the Vibratian、KNDと共に、Final Dropというプロジェクトを企画し、屋久島フィールドレコーディングを経て、アルバム「elements」を発表している。今年はそのFinal Drop名義での作品発表からも20周年。同じFinal DropのメンバーDJ KENSEI、GoRo the Vibratianは、当時の音源を再編した「Mimyo」を11月3日に発表するなど、世界自然遺産30周年とリンクさせた動きが交差している。

Photo: YUYA HASEGAWA

「サウンターマガジン」は、旅のドキュメントを伝えるインディペンデントマガジン。世界自然遺産の離島である屋久島から全世界へ発信し、俯瞰した視点で世界を見つめる。日本語と英語のバイリンガルで、年1回(毎年9月)発行。創刊号は、「あなたが知らない屋久島」「インドの中のチベット世界、ラダック」「シエラネバダのアンセル・アダムス・ウィルダネス」の3つの特集を中心に企画。第2号では、写真家、石川直樹が屋久島、吐噶喇列島、奄美群島の移り変わりを切り取る「鹿児島アーキペラゴ」や「呼吸する旅」と題された各国の旅の様子を記録。第3号「音楽で繋がる旅 / Music Takes Us on a Journey」、第4号「食で繋がる旅 / Eating, Connecting, Traveling」、第5号「移動生活 / Life on the Road」とコンセプチュアルなテーマを軸に多角的に捉えている。情報だけを正確に掲載するのではなく、旅に纏わるムードや景観の奥行き、そして瞬間的な心情を主観的な眼と客観な眼を行き来させている。

「SAUNTER Magazine」Vol.6 COVER Photo: RIKIYA NAKAMURA

今年、屋久島が世界自然遺産に登録されて30周年を迎えた。それを記念し、これまではスポットでの特集は組んでいたものの、媒体初の1冊まるごと屋久島特集となっている。表紙はこれまで同様、UV厚盛のエンボス加工。音楽CD付限定版と通常版の2種類を発行している。  参加ゲストは井上の他に、俳優の井浦新、ディジュリドゥアーチスト兼画家のGOMA、ロックバンドOKAMOTO’Sのハマ・オカモト、小説家の大木亜希子、チーズ職人の柴田千代、解剖学者の養老孟司など豪華ラインアップ。表紙モデルは俳優の井浦新。表紙装画は屋久島在住画家で、島の焼酎 「水ノ森」のラベルも手がけた高田裕子。 

「SAUNTER Magazine」Vol.6 価格: 限定版¥3,520(¥3,200+消費税)CD付 通常版¥2,640(本体¥2,400+tax) 部数: 4,000部(限定版は1,000部)  言語:日本語、英語 貢数: 116P 製本: 並製本、無線綴じ、表紙UV厚盛 ISBN: 限定版978-4-9910792-8-3通常版 978-4-9910792-9-0

イベント情報: 2023年11月18日(土)〜12月3日(日)ash DESIGN & CRAFT FAIR 2023出展(鹿児島)

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