Taka Ishii Gallery|野湯探しをテーマにしたシリーズ「ONSEN」を新たに編成したルーメンプリント作品が公開
作家 山谷佑介による個展「ONSEN」が、タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー / フィルムにて、11月15日(金)から12月14日(土)まで開催される。
本展では、山谷が約15年前から個人的な趣味として始めた野湯(のゆ、やとう)探しをテーマとしたシリーズ「ONSEN」の作品群が新たな編成で発表される。山谷は野湯探しの道中に同行者の間で交わされた「たわいのない会話」を録音しており、その言葉を、日本、アメリカ、中国、フランス、インド、ロシアなど世界各地から収集した様々な時代の印画紙に焼き付けた。有効期限を過ぎ、⻑らく眠り続けた印画紙は、保管状態によってカビや感光ムラなど様々な表情を見せる。今回はこれらの紙の上で起きている時の流れを通して、時代や場所を超えた人間の普遍的な言葉を浮かび上がらせたルーメンプリント作品が展示される。
また本展の開催に合わせ『ONSEN MMXXIV』が刊行。本作品集では自然の造形美だけではなく、SNSを使い偶発的に集まった見知らぬもの同士のプリミティブなコミュニケーションを通して、いつの時代も変わらない人間の営みに焦点を当てている。
山谷佑介「ONSEN」
会期:2024年11月15日(金)〜12月14日(土)※ 日曜・月曜・祝祭日 定休
会場:タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー / フィルム
住所:東京都港区六本木5-17-1 AXISビル 2F
時間:12:00〜19:00
WEB:https://www.takaishiigallery.com/jp/archives/33292/
◼︎新刊情報
山谷佑介『ONSEN MMXXIV』
flotsam books 刊
2024年11月発売
3,850 円(税込)
148 × 220mm 320頁
図版216点
野湯同行者たちとの会話テキスト 102 頁(日本語)
山谷佑介 プロフィール:
1985年新潟県生まれ。立正大学文学部哲学科卒業後、外苑スタジオに勤務し、その後移住した⻑崎で出会った東松照明や無名の写真家たちとの交流を通して写真を学び、作家としての活動を開始。現在は東京を拠点に活動する。