TENNOZ ART FESTIVAL 2025|Barry McGee 新作大型壁画「Untitled」を天王洲ポンプ所にて公開

「TENNOZ ART FESTIVAL」は、アートの島=天王洲アイルを舞台に、2019年から継続して運河沿いの建築物や駅通路への大型壁面アートの制作、公開空地への立体アートの設置を行っている。
本年度の第2弾として、ストリートカルチャーと現代アートの領域を横断し、国際的に影響力のあるアーティスト Barry McGee(バリー・マッギー)による「Untitled」を新たに追加した。
ストリートアートやグラフィティカルチャーをギャラリーや美術館という環境の中で紹介したパイオニア、Barry McGee。アメリカの民芸芸術、メキシコの壁画、サーフカルチャーなど、幅広い影響を取り入れた彼の作品は、都市生活の多様性を称え、社会の末端に存在する人物を描くことで、消費主義文化や商業主義主導の社会を批判する。
都市空間に溢れる看板、広告、写真、ポスター、落書き──。そうした視覚情報の氾濫と雑多さを「日常の風景」として作品に取り込み、観る者に都市での過負荷を体験させる。ホームレスや社会の周縁にいる人々の姿が含まれ、都市の日常風景の影で見逃されがちな存在に光をあてている。ストリートの非公式なマークや落書きを展示空間に持ち込み境界を曖昧にする──Barry McGeeの典型的なスタイルだ。なおシャッター面には、プロジェクトメンバーの名前がグラフィティとして描かれている。


本作は10月に開催された「MEET YOUR ART FESTIVAL 2025(MYAF2025)」との連携で実現した取り組みとなる。MYAF2025開催前に作品のベースを壁面に施し、期間中は先行公開としてフェスティバルを象徴的に彩り、開催終了後にBarry McGee自身がさらに手作業による加筆を行い完成に至った。
これにより、TENNOZ ART FESTIVALで公開した壁画や立体のパブリックアートは合計24作品にのぼる。
Barry McGee 新作大型壁画「Untitled」
住所:東京都品川区東品川2-1-18 天王洲ポンプ所
WEB:https://tennoz-art-festival.com