東京都写真美術館|初公開作品も含めた約120点が集結する、鷹野隆大の個展が開催
写真集『IN MY ROOM』で第31回木村伊兵衛写真賞を受賞し、現在も国内外で活躍を続ける写真家 / アーティストの鷹野隆大による個展「総合開館30周年記念 鷹野隆大 カスババ ―この日常を生きのびるために―」が開催される。
鷹野はセクシュアリティをテーマにした作品と並行し、「毎日写真」や「カスババ」といった日常のスナップショットを手がけてきた。さらに東日本大震災以降、「影」を被写体とした写真の根源に迫るテーマにも取り組んでいる。
本展のタイトルである「カスババ」とは、鷹野の代表的な作品シリーズのタイトルであり、カスのような場所を意味する造語。本展では、日常をテーマとしたスナップショットシリーズを中心に、初公開作品も含めた約120点が紹介される。写真のみならず、映像、インスタレーションと多岐にわたる表現方法で、実験、再編しながら新たな表現に挑戦し続ける鷹野の制作に迫る。
「総合開館30周年記念 鷹野隆大 カスババ ―この日常を生きのびるために―」
会期:2025年2月27日(木)~6月8日(日)
休館日:毎週月曜日(ただし、5月5日は開館、5月7日は休館)
会場:東京都写真美術館 2 階展示室
住所:東京都目黒区三田 1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
時間:10:00〜18:00(木・金曜日は 20:00 まで)※入館は閉館30分前まで
鷹野隆大 プロフィール:
1963年福井県生まれ。セクシュアリティをテーマに1994年より作家活動を開始。2006年、写真集『IN MY ROOM』で第31回木村伊兵衛写真賞を受賞。毎日欠かさず撮ることを自らに課したプロジェクト〈毎日写真〉を1998年に開始し、その中から日本特有の無秩序な都市空間の写真を集めた『カスババ』を2011年に発表。その後、東日本大震災を機に影をテーマに様々な作品制作に取り組んでいる。2021年、個展「鷹野隆大 毎日写真 1999-2021」(国立国際美術館、大阪)を開催。2022年、第72回芸術選奨文部科学大臣賞受賞(美術部門)、第38回写真の町東川賞国内作家賞受賞。