Two Monologue|「Ambiguous Intentions」7月5日から都内3会場で開催

芸術団体Two Monologueは、7月5日(土)から8月31日(日)の期間、東京都内の3会場(Sculpture Center、Sequence, Environment, Neutral.、le gallery)で、「Ambiguous Intentions」を開催する。
それぞれ異なる場所と時間に開かれるこの展覧会は、展示という制度のなかで語られることと語られ損ねること、翻訳されることと翻訳されきらないものの間に現れる、微細な揺らぎや構造の裂け目に注目している。
本展は、展示が作品に語りを要請する構造そのものを見つめ直す試みだ。作品や表現が制度のなかで意味化されていくとき、その過程でこぼれ落ちていくもの−曖昧な意図、断片、翻訳されなかった何か−に、空間のなかでとどまる余地があるのかを問う。そのため、明確なメッセージや読解の手がかりを与えるのではなく、意味の前にある濃度や関係の未形成性、応答しきれない沈黙といったものを、あえて解釈の外に配置している。
語られなかったものを制度の中に置く。その選択が、語るという行為に対するもうひとつの応答であると考える。
哲学者リチャード・ローティーは、真理を普遍的・絶対的なものとは見なさず、「その時代に許容された語りにすぎない」と述べた。このような考えは、語りが制度や文化的条件によって構成されているという前提を示すものであり、語られる内容が常にそれらの枠組みに依存していることを浮かび上がらせる。
そのような前提を引き受けながら、制度の縁にとどまることで、語られなかったものの輪郭や気配をかすかに照らし出すことを試みている。
<参加アーティスト>
Venue 1|Sculpture Center
井田大介、上野森爾、敷地理、黒瀧保士、山根一晃、遠藤利克(作品借用)、原口典之(作品借用)、松澤宥(作品借用)
Venue 2|Sequence,Environment,Neutral.
秋山珠里、黒瀧紀代士、小林優平、関川航平、鳥井祥太、村田啓、本谷有希子、涌井智仁、Kornieieva Varvara、Riyo Nemeth、Taka Kono
Venue 3|le gallery
小松原裕輔



Two Monologue「Ambiguous Intentions」
入場料:一般 3,500円/学生割引 1,000円/パフォーマンス鑑賞チケット 2,000円/中学生以下 無料
WEB:https://www.ambiguousintentions.com/
※会場によって会期期間が異なります。詳細情報は上記サイトよりご確認ください。
Venue 1|Sculpture Center
会期:2025年7月5日(土)~ 8月31日(日)
住所:東京都荒川区東日暮里2-10-7 第二コーポ嶋田
時間:14:00〜20:00 ※月火水休廊/8月14日(木)~17日(日)夏期休廊
Venue 2|Sequence,Environment,Neutral.
会期:2025年8月1日(金)~ 8月31日(日)
住所:東京都墨田区江東橋5-10-5 *Key Value Store
時間:13:00〜19:00 ※月火休廊
Venue 3|le gallery
会期:2025年8月13日(水)~ 8月17日(日)
住所:世田谷区某所個人宅
時間:予約制