WAKO|陶芸家 松永圭太、橋本知成による初の二人展「The Shape of the Intangible 触れられないもののかたち」を10月2日より開催

和光 B1F「アーツアンドカルチャー」では、10月2日(木)から15日(水)の期間、「The Shape of the Intangible 触れられないもののかたち」を開催する。
異なる技法と哲学を持つ二人の作家、松永圭太と橋本知成が「土」という素材を通して生み出す表現を、新作を中心に紹介。
土に根差した芸術を通して、力強さを持った自然の生命力とありのままの自然の儚さが共存する造形を追求する松永。
空間全体をインスタレーションとして捉え、構造的なアプローチの中に素材の自然な表情を巧みに活かす橋本。
異なる視点と手法を持ちながらも「土」という共通の素材を通じて呼応し合う2人は、どのように「触れられないもの」に「かたち」を与えるのか。「かたち」があるようで「かたち」にならないものの探求を表現する試みは、両氏の時間の流れや空間の広がりを感じることができる。
松永圭太
岐阜県土岐市を拠点に活動。泥漿(粘土を液状化させたもの)を型に流し込む鋳込み成形を用いる。泥漿は自然に粗い土や細かな土、石などに分離し、それをゆっくりと型に注ぐことで、地層のような土肌が立ちあがる。その層には、長い時間をかけて堆積した土と、そこで営まれる暮らしの記憶が根づいている。また、近年はNonaka Hill(アメリカ)で定期的に展覧会を開催するなど、活動の幅を広げている。

橋本知成
滋賀県信楽を拠点に活動。球体や多面体などのミニマルな形態を手捻りで成形し、金属を含んだ釉薬と炭化焼成によって独自の質感と色彩を獲得する。大型作品は空間そのものと呼応し、設置される場に新たな風景を生み出す。近年は陶とモルタルを組み合わせ、歪みや割れと精緻な直線を対置させることで、新たな知覚領域を切り拓いている。幼少期の自然や造形への関心を背景に制作を続け、2019年LOEWE Craft Prizeファイナリストに選出。作品はV&AやLACMAなど世界の美術館に収蔵され、国際的にも評価されている。

「The Shape of the Intangible 触れられないもののかたち」
会期:2025年10月2日(木)~ 10月15日(水)
会場:アーツアンドカルチャー
住所: 東京都中央区銀座4-5-11 和光 B1F
時間:11:00~19:00
WEB:https://www.wako.co.jp/