CELINE|「セリーヌ」の新たな店舗が公開。エディの建築デザインコンセプトを根底にコントラストとテクスチャーの美しきペアリング
Photo: Courtesy of CELINE
2月10日、セリーヌは麻布台ヒルズに新店舗をオープン。2フロアで230平米を超える新しい空間には、2019年から世界中で展開されている エディ・スリマンによる建築デザインコンセプトが取り入れられている。
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エディと建築の親密な関係は時にコレクションにも反映されている。2022年6月、パリメンズファッションウイーク期間中に発表された「セリーヌ オム」2023年春夏。パレ・ド・トウキョーの創立20周年を記念し、この地で開催されたランウェイショーは、「DYSFUNCTIONAL BAUHAUS」と題され、人間の不完全さを肯定しながらもアール・デコ調の記念碑的な美を溶け合わせたまるでエディが描き出す明快な人間像という肖像画を美しく象った額縁のような作品群を想起させていた。
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このストアは、21世紀の全体的なブルータリズムの背景をベースに、最高級の天然素材を使用。普遍性と端麗な空間として構想された。グレートラバーチン、アラベスカート、グリジオカルニコ、グランドアンティーク大理石などの天然石と、オーク材、真鍮、アンティークゴールドミラーなどの温かみを感じさせる素材を並べることでコントラストを生み出している。
エントランスを入ると、ウィメンズのレザーグッズ、ジュエリー、アクセサリー、メゾン「セリーヌ」のコレクションが並ぶ1階への階段があり、大理石で飾られたスペースには、オートパフューマリーコレクションが並ぶ「パフューム・オルガン」が置かれている。磨き上げられた真鍮で飾られた階段は、ウィメンズのプレタポルテとシューズのコレクションが展示されている2階へと続く。
ヴィンテージ家具やエディによって特別にデザインされた家具で構成されたラウンジエリアは、ストア全体のデザインコンセプトにおいて重要な役割を果たしている。それぞれの家具は、彫刻的な側面を備え、建築としての空間を引き立てるために、細心の注意を払って選ばれ、構成されている。
Photo: Courtesy of CELINE
これまでの「セリーヌ」アートプロジェクトに引き続き、ソイル・ソーントンの絵画、パーヴィン・キュリー、ロシェル・ゴールドバーグの作品といったコンテンポラリーアートのセレクションが展示されている。
Photo: “RING LEADER (ROAD TO 74 YEARS~ DICTIONARIES SHOW A PROGRESSION FORV«QUEER.» THE 1949 PRINTING OF WEBSTER’S NEW COLLEGIATE DICTIONARY LISTS JUST ONE SLANG USAGE FOR «QUEER»: «COUNTERFEIT MONEY.»)”, 2023 / Courtesy of CELINE
Photo: “PETITE FONTAINE CHAMPIGNON III”, 1991 / Courtesy of CELINE
Photo: “HUNGRY HUNGRY N” 2016 / Courtesy of CELINE