GUCCI|装いにおける凡ゆる領域を超え、パーソナルでタイムレスな魅力の本質「ANCORA」のキャンペーンを鬼才、デイビッド・シムズと協奏
Photo: David Sims / ©︎GUCCI
歓喜、情熱、人間味、身体、現実、魅惑、挑発、自信…まだある。簡潔性、直感と直情、そして芸術と言語。新クリエーティブディレクターに就任し、鮮烈なデビューを飾ったサバト・デ・サルノ手掛ける「グッチ」の2024年春夏コレクションのキャンペーンが公開された。
主題となった「ANCORA」は、サバトにとって「再び、もう一度」という意があり、凡ゆる作品、写真、空間そして言葉で語られる物語を意味する。富と欲望であり、赤や青、緑といった鮮明な彩りも感じさせる物語は、閃きや自発性、光に満ちたような夜明けのパーティーといった作為的ではない、もはや運命といっても過言ではない時間の経過(これも一種の物語である)と重なる。
Photo: David Sims / ©︎GUCCI
それは禁忌ではなくある種のマニフェストといえよう。なぜなら、そこには自由と幸福感が溢れているのだから。多様な人々と受け入れる寛容な精神が詰まっている。だから博物館に貯蔵されるのではなく、日々の生活を豊かにする物語なのだ。サバトは「数え切れないほどの愛の物語。それは凡ゆる物の物語であり、ここではさらに、そのすべての物語が喜びを通して表現されるのです」とも語っている。
Photo: David Sims / ©︎GUCCI
サバト自身がキャリアをスタートさせた頃。初めて一緒に仕事をしたフォトグラファー、デイビッド・シムズによって撮り下ろされた今季のキャンペーンビジュアル。シムズのアイコニックで個を強烈に照し出すレンズが捉えたのは、日常におけるエレガンスとそれを醸し出すエッセンシャルなワードローブ、そしてそれらを装うことで活力を得た女性たちのリアルなストーリーであり、そこにはサバトによるファッション写真へのオマージュが込められている。
Photo: David Sims / ©︎GUCCI
美と自由、内面に満ちる自信を感じさせるようなようなセンシュアリティーは、凡ゆる女性に向けられており、それはファッションだからこそもたらすことができる「ANCORA」なのかもしれない。
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