JW Anderson|FW23-24で協業したダンサー兼振付師、マイケル・クラークとのカプセルコレクションをローンチ。歴史と思慮深さを交えたパフォーマンスが、自身の創作を更に前に押し進める
Photo: ©︎JW Anderson
「ジェイ ダブリュー アンダーソン」が最新のカプセルコレクションでコラボレーションを果たしたのは、スコットランドのダンサー兼振付師である、マイケル・クラーク。このカプセルコレクションは、2023-24年秋冬ウィメンズのショーの一部として披露され、現在は 「ジェイ ダブリュー アンダーソン」のソーホーの旗艦店、ミラノの旗艦店およびオンラインにて販売されている。日本では9月22日より発売され、ウィメンズとメンズのアイテムを展開。
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ジョナサン・アンダーソンとマイケル・クラークの協業が明らかになったのは、ショーで配られたインビテーションだった。ペーパーバッグで作ったその招待状に印刷されていたのは、1998年に英国のグラフィックデザイナー、ピーター・サヴィルによりデザインされたポスター。これはかつて、クラークが「current/SEE」のパフォーマンスのためランドハウスの外に飾っていたもの。2023年2月に迎えた「ジェイ ダブリュー アンダーソン」の15周年を讃え、同ブランドがロンドンのファッションウィーク期間中にコレクションを発表する舞台として選んだのも、このアイコニックな会場であるランドハウス。つまり、クラークのキャリアにおいて大切な意味をもつロケーションを、会場に選んだ。
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この事実にインスパイアされ、ショー会場の外に設置された大型な看板に、厳選されたクラークのビジュアル作品が飾られた。また会場内では、クラークのアーカイブから同じビジュアルを採用した3つの大きなパネルを、ランウェイの中央に配置。共同で行った今回のコラボレーションのデザインプロセスにおいて、クラークは彼の膨大なアーカイブへのアクセスを「ジェイ ダブリュー アンダーソン」に快諾。また同ブランドも、自らのアーカイブを振り返ることになった。その結果、取捨選択ののち圧縮し、凝縮する試みのなかで、2つの回顧的視点をミックスし、再解釈、再構築していった。
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本カプセルコレクションでは、クラークのアーカイブからのタイポグラフィとビジュアル作品を取り入れたレディ・トゥ・ウェアやバッグ、アクセサリーを展開。Tシャツ、ベスト、ニット、そしてスウェットに特徴的な蛍光グリーンのクラークのロゴが落とし込まれている。またショー会場で登場した同様のビジュアルはTシャツやシャツにプリントされている。さらに「Witch?」や「Sham Man」、「The Dentist」といったスローガンはTシャツやスウェット、そしてキャップに採用。最後にコットンの裏地を貼った紙で作った、ショーのオリジナル・インビテーションは、機能的なクラッチバッグへと変身を遂げる。