LOEWE|2024年春夏ウィメンズコレクションのキャンペーンは、造形のパフォーマティブな所作に着目

LOEWE|デヴィッド・シムズの撮影により、複数のアイデンティティーを演技する、繊細な動作のドキュメントとして表現の超越を思索

Photo: David Sims

「ロエベ」は2024年春夏のキャンペーンを公開。「アイデンティティを表現する、パフォーマティブな所作」を意識したデヴィッド・シムズの撮影によるビジュアルは、メンズ、ウィメンズ共に2024年春夏のショーに彩りを与えたアーチスト、リンダ・ベングリスの複数のアイデンティティを演技の力によって、その超越を思索している。ブランドアンバサダーである3人の俳優、テイラー・ラッセル、 ヤン・ミー、イム・ジヨンの個の解釈による演技が作品群をより深淵に問い質す。

Photo: David Sims

三人の女性を収めた一連の写真は、ベングリスがリアリティーのある創作や自身の生き様、あるいはアート界への挑発という反抗的なイコノグラ フィーを暗示させる。それぞれが優れた演技で、あらゆる感情を表現。戦後の米国における彫刻界の巨匠であり、造形と素材の絶え間ない革新によってアートオブジェを再定義したリンダ・ ベングリス。彼女は一人の人間として、またデザイナーとして、「ロエベ」の2024年春夏に着想を与えており、彼女がデザインした彫刻的なジュエリーはイメージに鮮明な輝きを添えている。テイラー・ラッセル、ヤン・ミー、イム・ジヨンはポーズし、伸長したシルエットや質感のあるニット、ドレープの豊かなドレス、 捻りの効いたデイウェアと戯れる。いずれも実用的でありながら型にはまらない、今シーズンの創作精神の結晶。テーブルにもたれたり、 脚立の上に座ったり、車に寄りかかる彼女たちに、スクリーン サングラスとスクエア サングラスがニュアンスを加える。

Photo: David Sims

静物写真も同様にパフォーマティブ。フラメンコパース、スクイーズ、パズルを始め、ソフトバッグの他にもハンモックコンパクト、コミックフォールデッドパンプス、カンポメリージェーンミュール、カンポ サンダル、トイパンプス、トイバレリーナといったバッグやシューズが、折り畳まれ、 台の上で立ち上がり、車のバックミラーにぶらさがっている。それらは、まるで演技をしているかのような瞬間でもある。

Photo: David Sims

2024年3月1日、「ロエベ」は2024-25年秋冬ウィメンズをパリファッションウイーク会期中に発表する。その所作は超越し、どこに向かうのか。要注目となっている。

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