SR_A Engineered by ZARA.|SR_A engineered by ZARA: Season 2


SR_A engineered by ZARA: Season 2 campaign
Photo: Willy Vandeperre /Courtesy of SR_A Engineered by ZARA.
「SR_A」と「ZARA」による第2弾コレクションが発表された。コレクション第1弾から視点がさらに研ぎ澄まされ、新たなデザインの世界観を打ち立てたのち、本章ではその美学が一層精緻に磨き上げられた。サミュエル・ロスと「ZARA」は、アトリエの精密さと大衆に開かれたアプローチの対話を深め、インダストリアルデザインのコードを都市と自然の双方に響くウェアへと昇華した。コレクションの軸にあるのは、動きの自由さ、確かな耐久性、そして静かな優雅さ。

SR_A engineered by ZARA: Season 2 campaign
Photo: Willy Vandeperre /Courtesy of SR_A Engineered by ZARA.
サミュエルのデザインは、複数の環境を横断しながらも、途切れない動きを可能にしている。 「それは“冒険者”という原型です」と語るように、シルエットには流れるような動きを促すゆとりが与えられ、ネックラインは身体が自然に呼吸できるよう開いていく。ハードウェアは装飾ではなく、構造として機能的に組み込まれている。サミュエルは、自らのスタイルとビジュアルをより精緻に削ぎ落とし、備え・能力・コントロールというメッセージを鮮明に描き出している。
そのデザインは、素材が起点。フェルト加工のコットン、イタリア製ナイロン、ボイルドウール、特殊仕上げによるデニム、国産のベジタブルタンニンレザー、そしてフェイクディアスキンなど、さまざまな素材が単体または組み合わせで用いられている。表面には、素材本来の質感と重量感を際立たせるための加工が施されている。カラーパレット、スレートブルー、チョーククレイ、ボルカニックグレー、アンバー、ブラックマホガニーといった落ち着いたトーンを基調に、コントラストを生む箇所にエレクトリックバイオレットやオリーブを精密に配している。

SR_A engineered by ZARA: Season 2 campaign
Photo: Willy Vandeperre /Courtesy of SR_A Engineered by ZARA.
「SR_A」は、デニムに対しても既成概念にとらわれないアプローチを用いている。シェルパ素材のロングジャケットは、計算されたウォッシュ加工と斜めのディテールが特徴。ドライな質感に仕上げたウォッシュドのストレートレッグジーンズと組み合わせている。
本コレクションは、2025年10月23日(木)よりZARA 新宿店および公式オンラインストアにて発売開始。
Samuel Rossについて
サミュエル・ロスは、SR_A(Samuel Ross Atelier)を通じて、ファッション、インダストリアルデザイン、ファインアートを横断する活動を展開する英国人デザイナー兼クリエイティブディレクター。英国ファッション協会およびHublotデザイン賞によってその活動が評価されている。近年ではニューヨークのギャラリー Friedman Bendaでのインスタレーションを行い、これ以前にはロンドンのデザインミュージアムやV&Aで展示、「展示は、構造・パティーナ・バランスのシステムを試す場です。それらはすべてフィードバックされます。衣服もそのエコシステムにおけるひとつのオブジェクトです。」と語っている。




SR_A engineered by ZARA: Season 2 campaign
Photo: Willy Vandeperre /Courtesy of SR_A Engineered by ZARA.
SR_A engineered by ZARA: Season 2 LOOKBOOK
Photo: Courtesy of SR_A Engineered by ZARA.