Fondation d’entreprise Hermès|Skills Academy in Japan Metal Learning –Summer Class

Fondation d’entreprise Hermès|スキル・アカデミー「金属に学ぶ、五感で考える 夏のオープンクラス」

エルメス財団は、自然素材に関わる職人技術や手わざを伝承、拡張、共有することを目指す「スキル・アカデミー」 として、2025〜2026年の2年間は「金属(メタル) 」をテーマに活動を展開。

金属は、はさみ、機械、建物など我々の生活に欠かせない素材でありながらも、自然の中にある身近な素材として感じることは少ないのではないか。地球上にある全元素のうち約80%を占めるといわれ、⻘銅器時代から現代まで人類の文明と共に歩んできた金属は、原材料となる鉱物や加工技術の多様性、そして解釈の両価性といった特有の性質を持っている。

  Leonor Serrano Rivas, Where We Expect to Find Flowers n3, 2025 Courtesy of the artist and carlier | gebauer Photo: Roberto Ruiz

Leonor Serrano Rivas, Installation view of Here Be Dragons, 2025 Courtesy of the artist and carlier | gebauer Photo: Andrea Rossetti

 Leonor Serrano Rivas, Where We Expect to Find Flowers n17, 2025 Courtesy of the artist and carlier | gebauer Photo: Roberto Ruiz

本企画「夏のオープンクラス」 は、2026年の春と夏の2つのピリオドで、金属のものづくりに間近に触れ、素材の本質に迫る体験プログラム「金属に学ぶ、五感で考える」の一環として、中高生を対象に開催した「春のワークショッ プ」の報告展示を入り口に、実験的な手つきで金属と対話を行う3組のアーティストによるグループ展「結合」を通して、より多くの方々と金属について探求を深める学びのプラットフォームを目指す。目で触れる展示に、手や耳 で考えるワークショップやトークなどの体験イベントを組み合わせながら、金属の自在で多様な表情(テクスチャ) を共に発見し、金属との関わりを再構築することを目的としている。

Playfool, Installation view of a re(imitation) of Life, 2024 Courtesy of the artist Photo: Naoya Toita

「夏のオープンクラス」の中心となるグループ展「結合」は、金属のミクロな構造やメカニズムの探究によって進化してきた科学・技術史を参照しながら、実験的な手つきで金属と対話を行う3組のアーティストの実践を通して、金属 と身体の連鎖的な「結合」の在り方を探る。

Sayaka Shimada, Fireworks for another world that never came, 2022 ©Sayaka Shimada

前近代的な知識や見過ごされてきた技法に、人間以外の存在との関係性を変容させる「想像の道具」としての可能性 を見出すレオノール・セラーノ・リヴァスは、無機物(金属)と有機物(植物)が結合したハイブリッドな生態系へ と観客を誘う。電解溶液の中で金属の被膜を生成する電気鋳造を応用することで、朽ちゆく植物の身体を、金属 の「第二の皮膚」で保護し、金属が植物を宿主として結晶化する様を作品とする。過去の時間が凝縮された鉱物か ら精製された金属は、再び鉱物という自然界へと永い時間をかけて還っていき、その時間の蓄積がひとつの生を超えたフォルムとして立ち上がるように見える。

ハイブリッドなリヴァスによる植物の傍らで、金属の甲羅に覆われたPlayfoolによるカメ型ロボットは、周囲の環 境に呼応しながら自律的に動き、私たちに接近する。カメに手で触れ、コミュニケーションを図ろうとする時、我々は電気や電子機器を通して、目に見えない金属のふるまいに日常的に関わっていることに気づかされる。

また、熱を加えられることで金属原子から分離した電子は、その不安定な状態から安定した軌道に戻ろうとする瞬 間に金属固有の「色(光の波⻑)」として知覚されます。この炎色反応の原理を応用したのが花火です。また、花火 に欠かせない火薬の主成分である硝石が採取できなかった日本ではかつて、土壌中の微生物の働きによって有機物と カリウム(金属)を結合させることで硝石を製造してきました。花火師としても活動する島田清夏は、魔除けや祝祭、 鎮魂など人々の様々な想いを投影する求心的なスペクタクルとなってきた花火の背景にある物質性を問いかけます。

Sayaka Shimada, here/there, 2025 © Sayaka Shimada

これらのミクロな電子のふるまいからもたらされる多様な作品たちは、相反する要素においても互いを変容させ、錯りあうことができる開かれた素材としての「金属」の姿を表している。金属と非金属、人工と自然、生命と非生命などの結合は、一見対立するものが、互いの可能性を補完しながら、共にひとつの新たな現象や環境を作り出す、不 可分な存在であることを我々に意識させるだろう。

Sayaka Shimada, R9+C9QP, 2020 Courtesy of the artist Photo: Great the Kabukicho



「金属に学ぶ、五感で考える」夏のオープンクラス開催に関して、3組のアーティスト(レオノール・セラーノ・リヴァス、Playfool、島田清夏)によるグループ展に加え、素材に触れるワークショップやトークイベントも予定しており、申込も開始している。

ワークショップ申込
プレ・ワークショップ:スチールの足場で、建築する
講師:DAIKEI MILLS
⽇時:① 2026年7⽉11⽇(⼟)14:00〜16:00  ② 2026年7⽉12⽇(⽇)14:00〜16:00
対象:10歳以上 ※⼯具をつかった作業や⾼所の作業をする可能性があります。
⼈数:各回15名程度
申込:2026年6⽉19⽇(⾦)から/抽選制

ワークショップ:素材がジュエリーになるまで
講師:奥⼭慎(ジュエリー・デザイナー)
⽇時:① 2026年7⽉25⽇(⼟)13:00〜16:00  ② 2026年7⽉26⽇(⽇)13:00〜16:00対象:10歳以上
⼈数:各回15名程度 ※⼯具をつかった作業が発⽣する可能性があります。
申込:2026年6⽉19⽇(⾦)から/抽選制

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玉森裕太 × PRADA|特集10P|IN THE MODE|

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2027年1月よりエルメスのメンズプレタポルテ部門
クリエーティブディレクターとなる
グレース・ウェールズ・バナーの創作の真髄に触れる

新連載 Poem in Mode
SHINYAKOZUKA 小塚信哉

POINT OF VIEW
ファッションを「みる」とは?

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https://quotation.tokyo/

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