Gallery & Restaurant 舞台裏|海外でも目覚ましい活躍を見せるアーティスト松村咲希による個展「Trace – 地に触れる」が6月4日より開催

麻布台ヒルズ内にある「Gallery & Restaurant 舞台裏」にて、6月4日(水)から29日(日)の期間、アーティスト・松村咲希による個展「Trace – 地に触れる」が開催される。
現在は京都に拠点を置き活動するアーティスト、松村咲希。1993年長野県野沢温泉村に生まれ、2015年に京都造形芸術大学美術工芸学科油画コースを卒業、2017年に同大学院修士課程を修了。学内外での受賞歴やアートアワードでの入選歴を持ち、近年では台湾やフィリピンなど海外のアートフェアでも目ざましい活躍を見せている。
松村の作品に共通する特徴はその大胆な画面構成だろう。作品の表面には、流線形の白線と粗い画素数のデジタル画像のようなドット、凸凹とした質感の絵の具の盛り上がりなどが、幾重にも重ね合わされていることが分かる。
疾走感ある白線は、松村が生まれ育った山村におけるスキー体験、雪山を駆けるシュプールを彷彿とさせる。引き伸ばされたデジタル画像のような描写は、惑星の衛星写真を極端に拡大したものだという。人間が肉眼で捉えることのできない遠い場所のイメージと、故郷の記憶が同一の平面に重ね合わされた作品を通じて、多元的な時間と距離の重なり合いに対峙することになる。
本展では絵画作品に加え、惑星の衛星写真を再構成し、月の表面に記憶の中の雪景色を重ね合わせた陶芸作品「moon phases」のシリーズも展示される。

松村咲希個展「Trace – 地に触れる」
会期:2025年6月4日(水)~ 29日(日)
会場:Gallery & Restaurant 舞台裏
住所:東京都港区虎ノ門5-8-1 麻布台ヒルズ ガーデンプラザA B1F
時間:11:00〜20:00 ※日曜定休
入場料:無料
WEB:https://artsticker.app/events/75378
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