GOOD DESIGN AWARD|住友林業株式会社の豪子会社が手がけた都市公園が、豪州グッドデザイン賞の金賞を受賞
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豪州グッドデザイン賞は、優れたデザインのプロジェクトやプロダクト、ファッション等を11のデザイン分野と30のカテゴリーで評価・表彰する国際的なデザイン賞。今年で65周年を迎えるこの賞の金賞に、住友林業株式会社の豪子会社で、ランドスケープ事業を展開するRegal Innovations Pty Ltd(Regal社)が手がけたシドニー市の都市公園「THE DRYING GREEN」が輝いた。
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都市公園「THE DRYING GREEN」は、シドニー市の再開発地区「Green Square」の中心に位置し、人口増加が著しいこの地域で人々に憩いの場を提供している。折り紙のように敷地全体を折りたたんだような構造で、山と谷のある立体的な地形が特徴。周辺の視線や騒音を適度に遮断しつつ、暖かな日差しが降り注ぐ芝生エリアで緑地面積を確保し、居心地のいい空間を追求した。
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この公園は、建物の屋根に設置した太陽光パネルから敷地内にあるアート照明の電力をまかなうなど、再生可能エネルギーを活用している。また、都市化によりコンクリート化された地表がもたらす浸水被害を抑制するため、敷地周辺の水路で雨水を一時的に貯留する機能も完備。そこでろ過された水を再び敷地内に循環させており、近年の環境問題にも独自の技術力をもって積極的に対応している。デザイン性に加え、環境に配慮した技術活用、設計提案、施工力が受賞の大きな決め手となった。
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住友林業グループは「木」を軸とした事業をグローバルに展開しており、2030年までの長期ビジョンでグローバル展開の進化を事業方針の一つに掲げている。そのグループの一員である住友林業緑化株式会社は、今回この公園を手がけたRegal社との連携をより一層強化し、持続可能な社会の実現に向けて生物多様化に配慮した植栽提案や施工ノウハウの共有を進めていく予定だ。
豪州グッドデザイン賞 公式サイト:https://good-design.org/