国立国際美術館|「コレクション1」特集展示と通年展示の二部構成で、人気の収蔵作品や新作を多数紹介

国立国際美術館は6月28 日(土)から 10 月5日(日)の期間で、「コレクション1」を、特集展示「戦後美術の円・環」と通年展示「コレクション・ハイライト」の二部構成で開催する。
「戦後美術の円・環」で注目したいのは、円や環などの姿をとってあらわれる、さまざまな「まるい形」。単純明快、ゆえに美術家のさまざまな意図を受け止めうるその形は、とりわけ戦後日本美術のなかに繰り返し登場してきた。幾何学的形態でありながら角がなく、しかし有機的形態のようには決して不定形でも不規則でもない。その意味で「どっちつかず」なまるは、いかなる役割を担ってきたのか。本特集展示は、いくつかの視点を設けつつ、こうした問いについて考えることを試みる。
「コレクション・ハイライト」では、国立国際美術館を代表する所蔵作品ならびに新収蔵作品を紹介。古くはポール・セザンヌやマックス・エルンストら、19 世紀末から20 世紀初頭にかけての実践にまで遡るコレクションを通して、近現代の美術の諸相が浮かび上がってくるだろう。近年収蔵したヨーゼフ・ボイスや村上隆、またモーリーン・ギャレスやマリア・ファーラなどの作品も並ぶ。
出展作家
「戦後美術の円・環」
青木野枝、池田龍雄、伊藤隆康、今井祝雄、今中クミ子、植松奎二、オノサト・トシノブ、郭仁植、柏原えつとむ、エンリコ・カステラーニ、菅野聖子、菊畑茂久馬、草間彌生、工藤哲巳、小清水漸、蔡國強、ザ・プレイ、白髪一雄、杉本博司、高松次郎、田部光子、内藤礼、中西夏之、野村仁、福岡道雄、福嶋敬恭、福島秀子、正延正俊、松谷武判、マルセル・デュシャン、村上三郎、元永定正、森本紀久子、山崎つる子、吉原治良、李禹煥

1964/2012 年 国立国際美術館蔵
撮影:福永一夫 ©Norio IMAI

1966/1989 年 国立国際美術館蔵
©Noriyasu FUKUSHIMA

1963 年 国立国際美術館蔵
「コレクション・ハイライト」
ジャン( ハンス)・アルプ、アンディ・ウォーホル、エミリー・カーメ・ウングワレー、マックス・エルンスト、オノ・ヨーコ、河原温、モーリーン・ギャレス、ジョゼフ・コーネル、ポール・セザンヌ、リュック・タイマンス、ニコラ・ド・スタール、ソピアップ・ピッチ、マリア・ファーラ、ヨーゼフ・ボイス、キム・ボム、ミヒャエル・ボレマンス、アグネス・マーチン、ジョアン・ミッチェル、村上隆、ヤノベケンジ、米田知子、ロレッタ・ラックス、シェリー・レヴィーン

2024 年 国立国際美術館蔵
Photo by Kei Okano. Courtesy of the artist and MISAKO & ROSEN

2021 年 国立国際美術館蔵
©Maria Farrar
「コレクション1」
会期:2025年6月28日(土)〜10月5日(日)
会場:国立国際美術館 地下2 階展示室
住所:大阪府大阪市北区中之島4-2-55
時間:10:00~17:00 ※金・土 ~20:00 ※入場は閉館の30 分前まで ※月曜休館
入場料:一般 430円/大学生 130円 ※高校生以下・18歳未満・65歳以上無料(要証明)
WEB:https://www.nmao.go.jp/events/event/collection20250628/