Starbucks｜スターバックスと鈴木おさむ氏が「Be a Santa ドネーションプログラム」でコラボレーション。絵本作品「君だってサンタクロースかもしれない」に込めたメッセージとは
絵本作品「君だってサンタクロースかもしれない」と鈴木おさむ氏
放送作家の鈴木おさむ氏とスターバックスとの初のコラボレーション絵本『君だってサンタクロースかもしれない』が完成。全国のスターバックス店舗で読めるだけでなく、スターバックス公式サイトでもデジタル絵本として閲覧できる。
コラボレーションのきっかけとなったのは、スターバックスによるホリデーシーズンの寄付活動「Be a Santa ドネーションプログラム」だ。これはビバレッジの売上の一部で、地域の子どもたちにスターバックスのフードなどをセットにしたホリデーギフトを寄付するというもの。 この活動に共感した鈴木氏が、同プログラムのメッセージ「Be a Santa（あなたも、誰かのサンタさんになれる）」をテーマにしたストーリー『君だってサンタクロースかもしれない』を書き下ろした。絵本というスタイルでありながら、大人たちに向けたメッセージも込められている。今回のオファーを受けた時点で、2024年3月に放送作家と脚本業を廃業することを決めていた鈴木氏。そんなタイミングであったにも関わらず、このドネーションプログラムに深く共感し、最後の絵本を作ることを決意したという。
絵本作品「君だってサンタクロースかもしれない」
ページ全体を使ってイラストを描いたのは、人気クリエイター・伊豆見香苗氏。水彩を塗り重ねたような柔らかなタッチは、物語の世界観を美しく彩る。
物語のあらすじ：最近両親や友達、そして自分自身からも、笑顔が減っているのではないかと悩む主人公の少年・笑太。そんなある日、笑太は公園で、オーバーオールを着て、白いおひげを生やした太ったおじさんと出会い、ふと悩みをこぼす。おじさんと話す中でみんなが笑顔を取り戻すためのヒントを得た笑太は、とある作戦を実行することに。
鈴木氏とスターバックスが打ち合わせを重ねる中で生まれたという本作。そのコンセプトを考える中で、鈴木氏は次のように語る。
「笑太が誰かを笑顔にしていく話にしよう、まず一番身近な両親を笑顔にするという枠組みを考えました。次に湧いたのが、サンタクロースを求めているのは子どもだけじゃないという想い。僕だってサンタに会ってみたいし、親だっておじいちゃんだっておばあちゃんだってきっとそう。そこで笑顔を贈るサンタクロースというアイデアが浮かびました。気持ち次第で誰だってサンタにだってなんだってなれる。そういう気持ちを込めました。」誰かに笑顔を贈ることは、私たちでも出来ること。サンタは決して遠い存在ではなく、誰もがそれになれるのだ。
絵本作品「君だってサンタクロースかもしれない」
その後のストーリー展開は、自身の経験を生かし、真剣に考えを巡らせながら進めたという。
「どういう方法で笑顔にさせるか。そこまでは決めず、書き始めました。これは僕がアニメーション映画で脚本を担当した経験が生きています。主人公たちと対立する敵はとにかく強くしてほしいとオファーをもらい、めちゃくちゃ強いキャラクターにしたんです。制作陣からそのキャラクターは好評でしたが、あまりに強い設定だったので『さあ、この敵、どうやって倒しますか？』となったことがあって。脚本を進めながら、今度はその敵を倒す方法を真剣に考えました。あらかじめ倒す方法を決めてから書くと、きっと予定調和になっておもしろい話にはならなかったと思うんです。そこから笑太がどうやって両親を笑顔にするのか、数日間真剣に考えました。そこが今回の制作で一番苦労したかな。ただこの絵本の笑顔にする方法は自分でもしそうな行動だし、誰でも真似できるかなと思っています。」
実物の絵本はスターバックス店舗にて読むことができる。
君だってサンタクロースかもしれない 公開期間: 〈デジタル絵本〉12月25日（月）まで〈絵本〉全国のスターバックス店舗にて展開中 ※本作品は非売品
