東京都写真美術館|写真家、ホンマタカシが約10年ぶりの個展「即興 ホンマタカシ」を開催

東京都写真美術館|写真家、ホンマタカシが約10年ぶりに日本の美術館で個展「即興 ホンマタカシ」を開催。カメラ・オブスクラの原理に着目した作品など偶然性や赴くままに委ねる即興を主題とした約50点を展示

展示風景より

写真家、ホンマタカシが東京都写真美術館にて、日本の美術館としては約10年ぶりの古典となる「即興 ホンマタカシ」を開催する。「都市によって都市を撮影する」と本人が述べるように、建築物の一室をピンホールカメラに仕立て、カメラの原型とされるカメラ・オブスクラの原理に着目して撮影を行ってきた。「暗い部屋」を意味するカメラ・オブスクラは、暗室の壁に小さな穴を開け、この穴を通過した光によって、屋外の風景が暗室内に倒立像として映しだされる。ホンマは、建築物の1室をこうしたピンホールカメラに仕立て、世界各地の都市を撮影したシリーズ「THE NARCISSISTIC CITY」など、この10年あまりに制作された作品を中心に、写真や映像表現にラジカルな問いを投げかける作家の今に迫る。

展示風景より

1962年に東京で生まれたホンマは、1999年に写真集『東京郊外』(光琳社出版)で第24回木村伊兵衛写真賞を受賞。行政やデベロッパーによる画一的な開発が進む東京郊外の風景と人々を一定の距離感で撮影し、叙情性を排した視点が高い評価を受けた。2011年から2012年にかけて、国内3ヵ所の美術館を巡回した大規模個展「ニュー・ドキュメンタリー」を開催。キャリア初期のカルチャー誌『i-D』をはじめとするマガジンワークや、変わりゆく東京の風景とそこに暮らす一人の少女が成長する姿を写した「Tokyo and my Daughter」、写真家、中平卓馬をモチーフにした映像作品など、表現の広がりを概観する新旧作品が展示された。

展示風景より

本展の主題となっているのが、展覧会タイトルにもなっている即興。ホンマの現在の関心が、作品や展覧会に偶然性を取り入れることだという。例えば前述した「THE NARCISSISTIC CITY」シリーズにおいては、ピンホールカメラに仕立てた部屋の中には、都市の風景が即興的に映し出されることになる。また、ホンマの映像作品を紹介する上映特集を、美術館の1階ホールにて開催。初公開となる新作を含む映像作品を上映予定。

「即興 ホンマタカシ」 会期: 2023年10月6日(金)〜2024年1月21日(日) 会場:東京都写真美術館 2F展示室 住所:東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内 開館時間: 10:00〜18:00(木・金曜日は20:00まで) ※入館はいずれも閉館30分前まで 休館日: 月曜日(月曜日が祝休日の場合は翌平日)、12月29日(金)〜1月1日(月・祝) 観覧料: 一般 700円、大学・専門学校生 560円、中学生・高校生・65歳以上 350円 ※小学生以下、都内在住・在学の中学生、障害者手帳の所持者および介護者(2名まで)は無料 ※1月2日(火)・3日(水)・21日(日、開館記念日)は無料 ※オンラインで日時指定チケットを購入可

【問い合わせ先】東京都写真美術館 TEL: 03-3280-0099

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