void+|五十嵐威暢のアトリエに眠る作品を蔵出し・初販売する個展が開催
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日本を代表するグラフィックデザイナーであり彫刻家の五十嵐 威暢が、蔵出ししたアトリエに眠る作品を初販売する個展「五十嵐威暢 POSTERS & PAPER WORKS」をvoid+にて開催する。会期は10月25日(金)から11月16日(土)まで。
およそ50年にわたりデザイナー、彫刻家として活動を続けてきた五十嵐。1970年代から二次元の文字を三次元におこした彫刻のような立体文字の作品で注目を集め、数々の雑誌の表紙やポスター、レコードジャケットを手がけてきた。その大胆かつ洗練されたグラフィックは国内外で高く評価され、ニューヨーク近代美術館など世界30カ所以上の公立美術館に永久保存されている。
本展で展示・販売されるのは、1970〜1990年代に制作されたオリジナルポスターをはじめ、手書きで描かれた版下、1994年に彫刻家に転身して以降の彫刻作品など。
会場のポスターの展示空間には、代表作である「MoMAポスターカレンダー」や「PARCOカレンダー」、世界デザイン博やサマージャズフェスティバルのポスターデザインなど、時代を映し出す名作が並ぶ。
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もう⼀つの空間を彩るのは、記憶の断片を即興で切り抜いた「こもれびシリーズ」の彫刻作品。様々な形に切り抜いた紙を何層も重ねた作品「Paper Love」や、新作のモビールがインスタレーション形式で展⽰される。
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またvoid+のオンラインショップでは、「MoMAポスターカレンダー」が先行販売される。1984年から1991年まで8年間続き、1年365日、そこに使われる数字総622字をすべて違えて、しかも毎年同じものをつくらないという壮大な企画の一部を楽しめる内容となっている。
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「五十嵐威暢 POSTERS & PAPER WORKS」
会期:2024年10月25日(金)〜11月16日(土)※日曜・月曜 定休
会場:void+
住所:東京都港区南青山3-16-14 1F
時間:12:00〜19:00(10月25日は17:00まで)
オンラインショップ:https://voidstock.tokyo/collections/takenobu-igarashi-posters-paper-works