BLESS|自己探究を続けて25年。自らを祝し、10年ぶりとなる「BLESS BOOK vol.3」を発表

BLESS|内省的な表現や探求を装飾に宿す「ブレス」。ブランド名の意でもある祝福を込めた「BLESS BOOK vol.3」を刊行。世界に先駆け、日本で先行販売

「ブレス」手がけるデジレー・ヘイズとイネス・カーグは1993年にファッションスクール在学中(デジレーはウィーン応用美術大学出身、イネスはハノーバー芸術大学出身)に出会い、1995年に「ブレス」レーベルを結成。それ以来、28年間頑なに顔出しをせず「誰が作ったか、ではなく何を作ったか」に拘り続けてきており、作るものはもちろん、届け方や伝え方などあらゆる方法にも目を向け続けている。

1996年秋、デビュー作「no00 ファーウィッグ」は、「i-D」「Self Service」「Purple Fashion」といった雑誌から一頁買取った広告を表現形態に置き、その後の活躍を予見させることとなる。その後の活躍は記すまでもない。

ファッション、プロダクト、デコラティブアート、サービスと多彩な表現形態と姿勢は一見、奇天烈にも感じさせるが、あくまでもこのブランドの根幹は、二人が頭の中で描く空想とありふれた日常との均衡にある。「BLESS BOOK」はそれを体現する出力であり、カルト的な人気を誇るこの書籍は既に関係者でも手に入らない希少品となっている。その「BLESS BOOK」が10年ぶりに自らの時を動かした。

10月28日全世界初、日本で先行販売となる「BLESS BOOK vol.3」は、2010年から2022年までの「ブレス」に纏わる人、場所、出来事を綴ったアートブック。ドイツのキュレーター、ダグラス・フォーグルとハネケ・スケラートや同じくドイツのアーチスト、アンナ・グリッツとクリス・グルイテュイゼン、編集者の林央子、米国の映画監督であるトム・マッカーシー、評論家兼キュレ―ターのイェッペ・ウゲルヴィグによる、彼らの独自のフィルターを通したエッセーをはじめ、これまで「ブレス」が手がけたミュージアムでの展示やイベントの記録、パンデミックという未曾有の事態に制作されたプロダクトにおける表現などが一冊に纏まっている。

現時点で唯一公開されている本書の表紙には、2022年にドイツ、ベルリンで行われた25周年のイベントに集まった世界中の「ブレス」チームのメンバーがプリントされており、私的な空想と日常を公に通すまでに至った集合の記録を暗示させている。

日本での先行発売は、東京、神保町・小宮山書店、渋谷・ユトレヒト、銀座・森岡書店の3つの書店にて、それぞれ特別な空間を使って10月28日から順次、期間限定で展開されていく。

BLESS BOOK vol.3 Celebrating 25 Years of Always Stress with BLESS N°72 ‒ N°74 価格: 17,000円+税 小宮山書店: 販売期間: 10月28日〜11月5日 住所: 東京都千代田区神田神保町1-7 ユトレヒト: 販売期間: 10月29日〜11月5日 住所: 東京都渋谷区神宮前5-36-6ケーリーマンション2C 森岡書店: 販売期間: 10月30日〜11月5日 住所: 東京都中央区銀座1-28-15鈴木ビル1階

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