LOUIS VUITTON|ファレル・ウィリアムスの私的な挿話によりLVERSはLVIRGINIAへ
LOUIS VUITTON 2024-25AW MENS campaign Photo: Colin DODGSON
歴史と文化が積み重なることでメゾンのレガシーとなる。それが現代までに継承されていく探求心は、人々の「ルイ・ヴィトン」の「旅の真髄(こころ)」を表現することに結実。視野を果てしなく広げる「旅」を常に象徴としながらも、2024-25年秋冬はメンズ・クリエーティブディレクター、ファレル・ウィリアムスにとって所縁深い場所、米国西部に位置するバージニア州が起点となっている。
LOUIS VUITTON 2024-25AW MENS campaign Photo: Colin DODGSON
パリからバージニアへ。「ルイ・ヴィトン」メンズにおける新たなコミュニティーであり、ビジョンであり、アイコンであるLVERSを構築するファレル。今季はLVIRGINIAと標榜することで、より深く、より明確な世界観を描写する。
この土地に纏わる装いの起源として西部開拓時代のワードローブを再考し、ワークウエアの本質は「ルイ・ヴィトン」のサヴォアフェール(匠の技)を通してリュクスな感覚と華麗なマリアージュを起こしている。稀少なジェムストーンからハンドペイント、刺繍の熟練した技術に至るまで、職人の究極の手仕事は、現代的なラグジュアリーを体現するだけではなく、装いにおけるルイ・ヴィトンの現在の象徴を描こうとしているように感じさせる。アイコニックなクリエーションや伝統的なテーラリングに、オリジナルのカウボーイのエンブレムが鼓動を高鳴らせながら、ダコタ族やラコタ族のアーティストとのサウンド演出や、アメリカのブーツメーカー ティンバーランドとのコラボレーションが創作の物語性に更なる密度を加えている。キャンペーンはロンドンを拠点とするカリフォルニア州出身のコリン・ダッジソン。自然と日常の生々しさと実験性のあるコリンの写真は、画一的な広告写真に留めることなく、ファレルが紡ぐ私的な挿話に拡張をもたらしている。
Photo: Colin DODGSON