Bunkamura Gallery 8/|昭和の激動が生んだ熱狂アングラカルチャー。「ジャパン・アヴァンギャルドポスター見本市」が1月13日より開催
1960年から70年代の日本が目覚ましい発展を遂げた高度経済成長期。経済、文化をはじめ、人々の価値観までもが大きく変化したことで、空洞化した社会に対する反抗が生まれた。芸術や文化でもまた、既成のものを破壊し新たなものを創造することに若者たちは熱狂。その中でも、2023年に没後40年を迎えた寺山修司の「演劇実験室◎天井棧敷」、唐十郎の「劇団状況劇場」などのアングラ演劇、暗黒舞踏の土方巽などのアングラカルチャーが時代を席巻した。
過激で実験的な演出により虚構性の高い芝居を次々と上演した「アングラ演劇」において、中でも重要な位置を占めたのは、そのポスターの数々。今や日本を代表するアーティストである宇野亞喜良や金子國義、横尾忠則らが手掛けた、サイケデリックで猥雑なデザインの巨大ポスター。それは単なる広告媒体としてではなく、演劇の演出としての一種の役割を担った。本展では、そんなアングラ演劇の公演ポスターを中心に、同時代のポスターや公演のチラシ、古書などを展示・販売する。
保守的な世の中からの解放を求め、新たな表現の再構築を試みるアングラカルチャーは、今なお斬新に写る。当時街中に掲げられていた貴重なポスターが一同に集まる空間で、昭和の熱きエネルギーを肌で体感したい。
「寺山修司没後40年記念ジャパン・アヴァンギャルドポスター見本市」 会期: 2024年1月13日〜1月28日 場所: Bunkamura Gallery 8/ 住所: 東京都渋谷区渋谷2丁目21−1 渋谷ヒカリエ8F 時間: 11:00〜20:00 公式サイト: https://www.bunkamura.co.jp/gallery/exhibition/240113avant-garde.html
出品予定作家:
赤瀬川原平、粟津潔、宇野亞喜良、及川正通、大友克洋、金子國義、合田佐和子、田中一光、寺山修司、花輪和一、林静一、平野甲賀、篠原勝之、横尾忠則、和田誠 他