Gallery 85.4|安永正臣の新作彫刻の個展「MASAOMI YASUNAGA : EMPTY VESSEL」

Gallery 85.4|がらんどうな器を生命の器として提起する。安永正臣の個展が開催

《List without price》Masaomi Yasunaga Empty Vessel_85.4 2
Masaomi Yasunaga
Empty Creature 空虚な生物, 2024 Glaze, titanium oxide, granite, kaolin, silver leaf 91/4×97/8×57/8in
23.5 x 25 x 15 cm (MASYAS_2024_040)

ノナカヒル・ロサンゼルスによる安永正臣の新作彫刻の個展「MASAOMI YASUNAGA : EMPTY VESSEL」が、ギャラリー85.4にて5月11日(土)から6月16日(日)まで開催される。

《List without price》Masaomi Yasunaga Empty Vessel_85.4 2
Masaomi Yasunaga
Melting Vessel 熔ける器, 2024 Glaze, slip, kiln wash, iron, kaolin 191/2×97/8x11in 49.5x25x28cm (MASYAS_2024_050)
《List without price》Masaomi Yasunaga Empty Vessel_85.4 2
Masaomi Yasunaga Accumulation 塵積, 2024 Glaze, silica 16×87/8×85/8in 40.5×22.5x22cm (MASYAS_2024_045)

安永正臣は1982年電力会社の技術者の父と、敬虔なクリスチャンの母のもと⻑男として大阪に生まれ、6歳で三重県に引っ越す。17歳の時に大阪産業大学のオープンキャンパスで星野曉氏の作品と出会い、その異様さに衝撃を受け、星野氏のゼミに所属し直接教えを受けることとなる。卒業後、伊賀に移り住み造形作品を制作するかたわら、器作家としても活動し、その際に行っていた薪窯での焼成が現在の焼成理論に繋がっていく。

この頃から安永氏は骨董品及び、それらの空虚性に興味を持つようになる。また祖母の死に際し、その死を忘れないという思いのもと、火葬したあとの遺灰で釉薬を作り白磁を焼いた。安永氏は器を作る中でも一貫して焼成を探求し、それらを経験として蓄積していき、2012年からは釉薬のみでの造形を始める。

2015年には⻑男の誕生をきっかけに、それまでにはなかった生命の容れ物としてのEmpty Creatureシリーズを作り始める。独自の技法と素材で動物的に形どられたこのシリーズは、 様々な歴史や場所を連想させ、美しくも面妖 なメナジェリーを奏でている。ギャラリー85.4での展示は、このようながらんどうな器を生命の器として提起する作家の哲学を継続するものである。

会場風景

古来より人類は住処をこしらえそこで暮らし、様々なものを容器に貯蔵し、死者を棺に納め弔 ってきた。現代人もさして変わらず、大切にしたいものをそれに適した、「うつわ」に収めている。「うつわ」とは広義において、「大切にする」「守る」という行為の痕跡であり、すなわち「心情」「願い」の象徴的な存在であると考えている。ー安永正臣

「MASAOMI YASUNAGA : EMPTY VESSEL」
会期:2024年5月11日(土)〜 6月16日(日)※水曜定休 / 不定休有
会場:Gallery 85.4
住所:東京都渋谷区神宮前2丁目6−7 神宮前ファッションビル 1階
時間:12:00〜19:00
TEL:03-6447-0325

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