KOMIYAMA TOKYO G|Cali Dewittの個展「Unchained Malady」会場レポート

KOMIYAMA TOKYO G|LA在住のアーティスト、Cali Dewittによる個展が4月28日まで開催中。会場内をレポート

アーティストCali Dewittの個展「Unchained Malady」が4月28日(日)まで、小宮山書店が運営するギャラリーKOMIYAMA TOKYO Gにて開催中。

会場内は新作グラフィックシリーズのモノトーンカラーで埋め尽くされていた。まず目に飛び込んできたのは、英単語がぎっしりと並んだF100サイズ(H1620×W1303mm)の作品群。均一に並ぶアルファベットは時々擦れ、不均一に折り重なった部分は色が濃くなり、新たな模様を作り出しているようにも見える。感情や意思を表す言葉の数々には、着飾ることのない「純粋な表現の自由」への挑戦が込められているという。

その横にはラバーマスクを被った人物をモチーフにした作品「All fear is gone. I am successful and I am grateful.」と「Unchained Malady」が並ぶ。これらはラバーという第三の皮膚をまとうことによって「逆説的な解釈と倒錯への愛」を表現している。笑っているようにも見えるその顔は、予想に反した思考や、非道徳的な物事を見て楽しんでいるのかもしれない。

「All fear is gone. I am successful and I am grateful.」
「Unchained Malady」

会場の中心には、実物のラバーマスク2点が展示されている。一つは艶があり、もう一つはマットな素材のもの。網タイツや針金、造花がマスクを装飾し、その世界観を立体的に作り出している。

また入り口横には、このラバーマスクを被った人物がギャラリー内を回っている映像が流れており、率直でありながらもミステリアスな作品の世界観を加速させる。

Cali Dewitt プロフィール: 
米国・LA在住のアーティスト。LAのアンダーグラウンドカルチャーを背景に、音楽レーベルからグラフィック、ZINE、アパレル等を展開。IceageやLust For Youthといったインディーズバンドからラッパー・Kanye Westのマーチャンタイズまで幅広く作品を手掛ける。2021年からは、Readymadeの創設者・細川雄太氏とともにファッションブランド「Saint Mxxxxxx」を設立。一通りでは語れないボーダーレスな表現で、自身のリアリティを持った気鋭な表現を続ける。

「Unchained Malady」 
会期:4月28日(日) まで ※火曜、水曜日休廊
会場:KOMIYAMA TOKYO G
住所:東京都千代田区神田小川町3-20-4第2龍名館ビル1F D 
時間:12:00〜18:30 (日曜は17:30まで) 
WEB:https://www.komiyamatokyo-g.com/

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