MIO HARUTAKA|Rei Naito Exhibition at MIO HARUTAKA Tokyo

MIO HARUTAKA|Rei Naito Exhibition at MIO HARUTAKA Tokyo

Photo: Courtesy of MIO HARUTAKA

MIO HARUTAKA Tokyoは、ジュエリーとアート、そして空間との関係を通して、美意識のあり方を提案する場として構想されている。2023年のオープン時にはイギリス・ウェールズ出身の現代美術家であるケリス・ウィン・エヴァンス、昨年度は杉本博司の作品を展示し、この場所の基調を形づくってきた。

そして2026年5月、新たに内藤礼の作品を迎える。 ジュエリー制作の過程は、どこか祈りにも似ており、目に見えないものに意識を澄ませ、 繊細な手仕事を重ねながら、かたちへと置き換えていく。

内藤の作品もまた、光や空気、存在の気配に向き合いながら、感覚をひらいていく。目に見えないものに静かに向き合うという点において、両者には通じ合うものがある。

Photo: Courtesy of MIO HARUTAKA

《ひと》

そのひとは しんじるひと

ひとにむき ひととおもう

ひとにむき きぼうと おもう

きぼうに むき ひとと おもう

きぼうに むき きぼうと おもう

           内藤礼

Photo: Courtesy of MIO HARUTAKA

花が。動物が。ひとが。はなればなれになって、動いている。かぎられた形をもって、その内部をみたしている。 ぐんぐん歩く道。踊る空気のひろさ。聴こえるはなうた。布は風にふくらみ、やがて降りてくる。鳥は光のなかに 円をえがきひるがえる。海に夜が。岩に雨が。雲に空が。土に闇が。口にしただけで、私はもうそのものに駆けよった ようにうれしい。何もいえないときも、ただうつくしいといえた。ちりばめられた断片は、生きているあいだ、たがいに 押しよせては交わり、せいいっぱい息づき、瞬間を分かちながら、ともにそのものに近づこうとしているように みえる。たがいのあいだの、わからない距離にふかまる、そのあるかなきかのすきとおったところへ、生きながら みずからを放ち、戻し、みずからを離れ去ることによってみずからのたましいに戻ろうと。戻る幸福。それは一瞬で はあるが存在する。そこに、地上の光景。しかも、風景ではない空間。無名のそのもの。

世界は持続している。私ぬきであろうと。その幸福を知ったとき、私はもういちど私を与えられていた。
                                                         内藤礼

Photo: Courtesy of MIO HARUTAKA

[お披露目会]

5月26日(火) 17時〜19時

MIO HARUTAKA Tokyo | 東京都港区麻布台一丁目2-3 麻布台ヒルズ レジデンスA

03-6277-7866

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