MIU MIU|Miu Miu Women’s Tales

MIU MIU|ショートフィルムプロジェクト「MIU MIU WOMEN’S TALES (女性たちの物語)」の最新作を発表

Photo: Courtesy of MIU MIU

2011 年のスタート以来、Miu Miu Women’s Talesは、現代を代表する女性映画監督たちとのコラボレーションを通じて、女性たちの多様な視点や想像力を映し出してきた短編映画シリーズ。 16年に渡って32作品を発表し、女性監督による短編映画プロジェクトとして継続的に展開されている。
本シリーズでは、世界各地の映画作家たちに創作の自由を委ねながら、21 世紀における女性性や自己表現を独自の視点で描くことを促している。それぞれの作品は、美しく個性的な世界観のなかで、 女性たちの物語や感性を鮮やかに映し出す。

Photo: Courtesy of MIU MIU

また、「MIU MIU」のコレクションは単なる衣装としてではなく、物語を構成する重要な要素として作品の 中に織り込まれている。著名な俳優やモデルとともに、ファッションそのものがひとつのキャラクターと して存在感を放ち、物語を彩る。
Miu Miu Women’s Talesは、ミウッチャ・プラダが長年にわたり探求してきた女性性への考察を映画 という表現へと広げる試みでもある。真摯でありながら遊び心に満ちた視点で、変化し続ける女性像を描き続けている。本シリーズは、現代の女性たちに向けた新たなイメージやロールモデルを提示するとともに、世代を超えた映画ファンのコミュニティを育み、ポストシネマ時代における映画体験の 新たな可能性を切り拓いている。ミウッチャは次のように語ります。

「Women’s Tales を通じて、 私たちは女性について女性と対話する場を創り上げてきました。」

Photo: Courtesy of MIU MIU

過去の作品は、ヴェネツィア・デイズのプログラムやニューヨークコレクションで上映されている。クレール・ドゥニ監督による最新作第32弾『Avec Kim』は、2026年9月5日ヴェネツィア国際映画祭ヴェニス・デイズ部門にてモナ・ファストヴォルド 監督による第31作『Discipline』とともに上映。初公開された。これまでに発表された作品はいずれも、独占インタビュー、撮影風景とともに、「MIU MIU」のデジタルチャンネルで公開され、その後オンライン動画配信サービス MUBI にて世界配信される予定。

第32弾 『AVEC KIM』あらすじ
窓のない自動車修理工場。明るい白色の蛍光灯に照らされたその空間で、巨大な 1980 年代製 セダンの下から若い女性が姿を現します。整備士用のつなぎと顔は油汚れにまみれています。 長い一日の仕事を終え、自動車という“時間のカプセル”を修理した彼女は、流し場で勢いよく身体を 洗います。それにもまた時間がかかります。 外へ出ると昼の光。ガレージの扉が開き、生まれ変わった車が慎重にパリの通りへと走り出します。 運転手は都市のサイレンのような存在です。全身をダークレザーで包み、髪型やサングラスは、 私たちの時代よりも前の別の時代を思わせます。 音楽に導かれながら、運転手の視点で昼下がりのパリの街を進みます。言葉を交わすことなく進む 彼女の道中では、詩的な出会いや小さな謎が次々と現れながら、やがて彼女は「キム」に出会います。
フランスを代表する映画監督・脚本家クレール・ドゥニが監督した『Avec Kim』は、Miu Miu Women’s Tales シリーズの第 32 作目です。高い評価を受けるこの短編映画シリーズは、現代を代表する独創的 で深い視点を持つ女性監督たちを招き、21 世紀における女性性と自己を演出する欲望について 探求する場を提供しています。
50 年以上にわたり、クレール・ドゥニの作品は「身体の映画」と称されてきました。西アフリカから現代 フランスまで、植民地主義やポスト植民地主義をテーマに描き続けてきた彼女の作品の中でも、 『美しき仕事(Beau Travail)』(1999 年)は史上最高の映画のひとつと評価されています。
本作『Avec Kim』は、「映画で身体を捉えることだけが私の関心事」と語るドゥニの映画づくりの本質が 凝縮されている作品です。視覚や音、身体そのものの存在感といった感覚的な体験を重視し、 明確な物語や台詞よりも感覚を優先する映画表現が特徴です。
『Avec Kim』は、女性の強さの源泉、女性同士の友情が持つ遊び心に満ちた力、そして衣服が人格を 作り変える力など、女性像に関する典型的な表現を称賛しながらもそれらに新たな問いを投げかけて います。
俳優たちに大きな自由を与え、アドリブや即興的な演技を重視することで知られるドゥニは、「カメラは 俳優たちに寄り添い、敬意を払うことで、私にとって最も重要な振付師となる」と語っています。主人公を 演じるのはスザンヌ・ランドン。著名俳優ヴァンサン・ランドンとサンドリーヌ・キベルランを両親に持ち、 芸術的な環境の中でパリに育ちました。19 歳で脚本・監督・主演を務めた映画『Spring Blossom』 (2020 年)で俳優デビューを果たしています。
一方、「キム」を演じるのは、伝説的アートロックバンド Sonic Youth の共同創設者であり、ヴィジュアル アーティスト、作家、そしてファッション・カルチャー界のミューズとして複数世代に影響を与え続ける キム・ゴードンです。ゴードンは本作の音楽も手掛けており、官能的で広がりのあるサウンドによって 都市に息づく無数の人間模様を描き出しています。
ドゥニ特有の、意図された身振りや他者への寛容さへの躍動的なまなざしは、本作においても顕著 です。彼女は自身の映画表現を「人間がどれほど残酷であったとしても、人間への優しさと愛によって 作られている」と表現しています。
『Avec Kim』は、パリを舞台にした小さな出来事によって紡がれるロードムービーです。女性たちの 身体、その身体によって演じられる人物像、そしてその周囲に広がる感情の大きな世界を描いています。

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