台湾文化センター|日本初上映を含む全7作品をラインナップする「台湾文化センター 台湾映画上映会2024」

台湾文化センター|台湾映画上映会の第一回目は映画『金魚の記憶』。上映会&トークイベントをレポート

5月から10月まで全7回の連続上映企画「台湾文化センター 台湾映画上映会2024」。本上映会では、日本初上映となる6作品、大阪アジアン映画祭で上映され東京プレミア上映となる1作品の、合計7作品が上映される。キュレーターは映画監督のリム・カーワイ。台湾文化センター、Cinema Drifters、大福が主催する。上映に加え、監督や多彩なゲストによるトークイベントも開催される。

5月15日には第一回目の上映として、チェン・ホンイー監督による最新作『金魚の記憶』が慶應義塾大学にて上映された。金魚の記憶になぞらえ、3人の男女がパラレルワールドで織りなす愛の物語をスタイリッシュな映像で描いた本作。会場では、平和に見える日常に潜む小さな闇が生み出す、思いもよらぬストーリー展開が観客の視線を惹きつけた。

2023年/117分/台湾  原題:(真)新的一天/英題:Fish Memories
監督:チェン・ホンイー(陳宏一)/『台北セブンラブ(原題:相愛的七種設計)』等
出演:リー・ミンジョン(李銘忠)、ハンク・ワン(王碩瀚)、ホン・チアン(虹茜)、チウ・ズーユー(邱志宇)
©️紅色制作所 Red Society Films

上映後には、チェン・ホンイー監督と文筆家で映像作家、俳優としても活躍する小川紗良によるトークイベントが開催された。
人間関係や金銭面など、様々な障害に阻まれながら生きる若者の姿を映し出す作中において、何度か登場する「金魚の記憶は7秒」という印象的なフレーズ。これついてチェン監督は、現代の希望を抱けない若者を代弁しているのだと語る。「若い人にとって“新しい”とは?」「彼らの1日はどのようなものなのか?」ということに焦点を当てながら本作の制作に挑んだという。

『金魚の記憶』ポスター

本作全体を通してのテーマは「ジェネレーションの衝突」。メインの登場人物である50代の男性と20代の若者2人のように、なかなか交わることの少ない異なる世代の他人同士が織りなす物語は、どこか独特な新鮮さを感じさせる。

“台湾映画の魅力”について問われると、小川は「ノスタルジーで懐かしさを感じる。同時に社会的問題も見えてくる。始めに親しみやすさを感じさせてから、その先にある深い部分を見せてくれるのが魅力」と語った。またチェン監督は「(台湾は)中華圏で最も表現の自由がある。その中で作品作りが出来ることが魅力だと思う」と自身の想いを述べた。

トークイベントの様子
左:小川紗良 右:チェン・ホンイー監督

「台湾文化センター 台湾映画上映会2024」
会期:2024年5月~10月(全7回) 
会場:台北駐日経済文化代表処 台湾文化センター/慶應義塾大学/東京外国語大学

台北駐日経済文化代表処 台湾文化センター
WEB:https://jp.taiwan.culture.tw
主催:台北駐日経済文化代表処 台湾文化センター/Cinema Drifters/大福
共催:慶應義塾大学日吉電影節/東京外国語大学TUFS Cinema
協力:大阪アジアン映画祭
宣伝デザイン:100KG

上映スケジュール
5/15(水)14:45開演『金魚の記憶』会場:慶應義塾大学日吉キャンパス
5/24(金)19:00開演『春行』会場:台湾文化センター
6/29(土)14:00開演『逃亡者狂騒曲』会場:台湾文化センター
7/21(日)13:30開演『少年と少女』会場:東京外国語大学府中キャンパス
8/25(日)14:00開演『ミルクティーを待ちながら』会場:台湾文化センター
9/25(水)19:00開演『ニューヨーク協奏曲』会場:台湾文化センター
10/18(金)19:00開演『9発の銃弾』会場:台湾文化センター

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